科学史・科学社会学

「不思議現象の心理学」2021/07/16 講義ノート

不思議現象の心理学という不思議なタイトルの授業も、今回が最終回になります。思い出してみれば私も大学生のころは、試験の情報を入手するために、授業の最終回だけは出席しよう、などと都合のいいことを考えていたものですが、さて、今年度も混乱がありま…

「不思議現象の心理学」2021/06/25 講義ノート

不思議現象の心理学もあと四回になりました。hirukawa-classes.hatenablog.jpおおよそのスケジュールとしては、シラバスとはすこし順序が違うのですが、話の流れで、まず先に疑似科学についての議論を先に扱います。これについては「科学と非科学の境界設定…

「不思議現象の心理学」2021/05/28 講義ノート

資料集にアップしてある「プラセボ効果と象徴的効果」を読んでください。今週はこの記事を中心に質疑応答ができればと思います。さて先週の講義ノートのうち、夜明砂、コウモリのフンが薬として飲まれているという噴飯ものの話は、切り出して「呪薬の論理 ー…

「不思議現象の心理学」2020/05/14 講義ノート

さて今週は「実験心理学と統計的仮説検定」に書いたことをテーマとする。じっさいに「心理学」という学問にふれてみると、統計学の話ばかりが出てきて驚くかもしれないが、これは、心という目に見えないものを科学的に研究するために、心理学が物質科学以上…

睡眠障害治療薬の科学史

この記事には医療・医学に関する記述が数多く含まれていますが、その正確性は保証されていません[*1]。検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。この記事の内容の信頼性について検証が求められています。確認のための文献や情報源をご…

「不思議現象の心理学」講義ノート 2020/04/23

心という、物質ではないものを、物質と同じように、自然科学的な方法で研究する、心理学という学問がいかに成立してきたか。心理学という学問の歴史は、あまり古くない。せいぜい、百年か、二百年である。もともと、ヨーロッパでは、人間の心や魂の問題は、…

日記実験(7日目)・睡眠実験(0日目)

hirukawa.hateblo.jp 承前。 音声と文字 心理学の歴史 睡眠 心理学講義 昼 緊急事態と会議 夜 音声と文字 音声言語を止めて、文字言語だけで暮らしてみると、脳はどうなるのか。実験の開始。ブローカ野とウェルニッケ野がまったく別の領野に局在し、進化して…

日記を書くという試み(三日目)

hirukawa.hateblo.jp 承前。(昨日の日記) 起床と朝食 日記に余計なことを書きすぎている (また向精神薬の話) 昼食 休憩、そして 夕食 睡眠と覚醒と光 起床と朝食 三日坊主という言葉があるが、日記というものを書くという試みの三日目。いつも、研究の打…

「不思議現象の心理学」2020/04/09 講義ノート

さて「不思議現象の心理学」の授業、今日が初回です。教室で、口でしゃべる代わりに、口語体の文字で書きます。ところどころ、日本語としておかしいところもありますが、それも講義口調ということで、御理解ください。今日は、初回なので、ざっと全体を見わ…

辞書・事典・教科書リンク集(オンライン/書籍)

一般 言語 日本語 古語 方言 敬語 法学 哲学 哲学一般 科学史・科学哲学 心理学 心理学一般 認知心理学 臨床心理学 医学 医学一般 精神医学 看護学 薬学 日本薬学会『薬学用語解説』(オンライン) 日本薬学会(編)『薬学用語辞典』東京化学同人 医薬品 生…

「VR元年」略史

日本では、2016年が「VR元年」と呼ばれたことがあった。この年に、VR器機が一般消費者向けに普及しはじめた。 第二次VR元年 個人的にも、最初にVR世界に没入したのが、この西暦2016年であった。 Oculus Rift Cv1を用いた三次元宇宙シミュレーション「Mitaka …

文明社会の神話的思考

神話的思考はいわゆる未開人に特有のものではなく、科学=技術の発展した現代の都市社会でも、いや、そのような社会であればこそ、なおのこと ―レヴィ=ストロースの言葉を借りれば ― 思考している当事者にも意識されずに、はたらいている。 〈自然〉への回帰…

向精神薬に関連する国内法と国際条約

国際条約 国内法 国際条約におけるスケジュール 薬物犯罪の罰則 国際条約 国際機関と国際条約 International Narcotics Control Board (INCB)(国際麻薬統制委員会) Single Convention on Narcotic Drugs, 1961 千九百六十一年の麻薬に関する単一条約(日本…

古代ギリシア哲学における心物問題

近代科学の基本的な考えは、唯物論(materialism)である。脳という物質だけがあり、その情報処理のプロセスとして、意識や感情が発生すると考える。これは、あまりにも当たり前なので、唯物論という言葉自体が、認識論では、あまり使われない。(この語は、…

西洋近代における心物問題

素朴実在論とアニミズム デカルトの二元論 唯物論と近代科学 素朴実在論とアニミズム 目の前に見えている世界は実在する、それは物理的世界であり、そんなことは当たり前で、それ以上のことは考えない、というのが、素朴実在論(naive realism)である。では…

【資料】シャルル・フーリエ

著作・邦訳 伝記・解説 著作・邦訳 「シャルル・フーリエ」に邦訳著作リストがある。主著『四運動の理論』は、気宇壮大な宇宙的スケールの社会進化論である。四運動の理論〈上〉 (古典文庫)作者:シャルル フーリエ現代思潮新社Amazon四運動の理論〈下〉 (古…

グリニッジ天文台の24時間時計

グリニッジ天文台の門にある24時間時計 自撮りですみせん。 Twitterとの連携の実験投稿です。