蛭川研究室

蛭川立の研究と明治大学での講義・ゼミの関連情報

2024-01-01から1年間の記事一覧

シロシビン療法体験報告(意識情報学研究所発表用)

この記事には医療・医学に関する記述が数多く含まれていますが、個人の感想も含まれており、その正確性は保証されていません[*1]。 この記事は特定の薬剤や治療法の効能を保証するものではありません。個々の薬剤や治療法の適法性については、当該国または地…

【資料】『病の起源 うつ病』

NHKスペシャル 病の起源 うつ病~防衛本能がもたらす宿命~ NHKスペシャル 病の起源 うつ病 ~防衛本能がもたらす宿命~ [DVD]NHKエンタープライズAmazon www.nhk-ondemand.jp CE 2024/10/14 JST 作成 CE 2024/10/14 JST 最終更新 蛭川立

明治大学情報コミュニケーション学部 蛭川ゼミナール紹介動画

www.youtube.com 「問題分析ゼミ」(3年生のゼミ科目)の広報のために作った30秒映像です。 CE 2024/10/11 JST 作成 CE 2024/10/15 JST 最終更新 蛭川立

親族と婚姻(人類学講義メモ)

秋学期の「人類学B」では、生物の有性生殖から、動物の配偶システム、そして人間社会における親族と婚姻というテーマを扱う。 hirukawa.hateblo.jp ここ数年、アマゾン川上流の先住民族である、シピボ=コニボが、森の精霊と共生する民族、アヤワスカを飲む…

「問題発見テーマ演習B」 西暦2024年度

オーシェイ, M.・山下博志(訳) (2009). 『1冊でわかる 脳』岩波書店.(O'Shea, M. (2005). The Brain: A Very Short Introduction. Oxford, Oxford University Press.) 脳 (〈1冊でわかる〉シリーズ)作者:マイケル オーシェイ岩波書店Amazon ブラックモア…

オレゴン州シロシビンサービス訪問記(慶應医学部発表資料)

この記事には医療・医学に関する記述が数多く含まれていますが、個人の感想も含まれており、その正確性は保証されていません[*1]。 この記事は特定の薬剤や治療法の効能を保証するものではありません。個々の薬剤や治療法の適法性については、当該国または地…

Evolutionary Psychology of Shamanism: Toward a Computational Theory of Shamanic State of Consciousness.

Shamanism is defined as a practice to solve problems in a community by communicating with 'supernatural' worlds in SSC; shamanic states of consciousness. Typical shamanism characterized by 'magical is found mainly in band societies of hunt…

「人類学B」西暦2024年度 講義計画

文理の学際領域としての人類学 講義の進行 西暦2023年度に開講される人類学Bの公式シラバスについては「『人類学B』西暦2023年度 概要」を参照されたい。重複するようだが、こちらのページでは毎週のじっさいの講義計画をリアルタイムで更新していく。授業は…

「身体と意識」 2024年度 進行計画

Body and Consciousness 公式シラバスについては「『身体と意識』西暦2024年度 概要」を参照されたい。重複するようだが、こちらのページでは毎週のじっさいの講義計画をリアルタイムで更新していく。授業はライブであり、シラバスどおりには進まない。受講…

オレゴン州シロシビンサービス訪問記 本編

この記事には医療・医学に関する記述が数多く含まれていますが、個人の感想も含まれており、その正確性は保証されていません[*1]。 この記事は特定の薬剤や治療法の効能を保証するものではありません。個々の薬剤や治療法の適法性については、当該国または地…

オレゴン州シロシビンサービス訪問記 第0回 出発前

この記事には医療・医学に関する記述が数多く含まれていますが、個人の感想も含まれており、その正確性は保証されていません[*1]。 この記事は特定の薬剤や治療法の効能を保証するものではありません。個々の薬剤や治療法の適法性については、当該国または地…

【資料】レヴィ=ストロース『構造人類学』

シャーマン=巫師はトランス状態に入るために精神展開作用のある物質を使用することもあれば、しないこともある。シャーマンが精神活性作用を持つ物質を摂取する場合には、服薬の構造が逆転する。 すなわち、医学においては、医者が患者に指示をして、患者が…

サイケデリック・リトリートの試み ー アメリカ・オレゴン州での参与観察=当事者研究(2024/08)

hirukawa-notes.hatenablog.jp「蛭川研覚書」に書いた記事が長くなりすぎたのでこちらに移動中。 この記事には医療・医学に関する記述が数多く含まれていますが、個人の感想も含まれており、その正確性は保証されていません[*1]。 この記事は特定の薬剤や治…

「不思議現象の心理学」2024年度 春学期 期末レポート課題

授業で扱ったような変性意識体験、たとえば共時性や不思議な夢などを2個挙げ、それぞれの体験・現象の概略を記述し、そのメカニズムや意味を論理的に解釈してください。体験・現象の内容と解釈は混ぜて書かずに別個に記述してください。また、解釈について…

亜酸化窒素

この記事には医療・医学に関する記述が数多く含まれていますが、個人の感想も含まれており、その正確性は保証されていません[*1]。 この記事は特定の薬剤や治療法の効能を保証するものではありません。個々の薬剤や治療法の適法性については、当該国または地…

オレゴン州のシロシビンサービス

この記事には医療・医学に関する記述が数多く含まれていますが、個人の感想も含まれており、その正確性は保証されていません[*1]。 この記事は特定の薬剤や治療法の効能を保証するものではありません。個々の薬剤や治療法の使用については、当該国または地域…

補遺『ゾルゲンキンドはかく語りき』

精神活性物質の精霊たちが織りなす社会人類学的な絵本『ゾルゲンキンドはかく語りき』 www.sorgenkind240619.com 著者インタビュー動画 【スペシャル企画】『ゾルゲンキンドはかく語りき』の著者が語る哲学絵本の裏側。▽▽▽「①本を書いたきっかけは?」 pic.t…

FAQ『ゾルゲンキンドはかく語りき』

ゾルゲンキンドはかく語りき作者:蛭川立ビオ・マガジンAmazon拙著『ゾルゲンキンドはかく語りき』の内容について、よくありそうな質問に対する答えをまとめてみました。 カンナビノイドについて(P. 55) カンナビノイドの精霊たちはインドの楽器を演奏して…

「人類学A」講義ノート 2024/06/06

「オーストラリア先住民美術と現代美術」では、オーストラリアの先住民美術、とくに中西部砂漠の点描画と、現代画家の草間彌生の作品が似ていることについて触れましたが、これは、近代社会では統合失調症や双極症(躁うつ病)とカテゴライズされる「病気」…

【インタビュー・対談動画集】

www.youtube.com 「変性意識と表現:歴史と可能性」(メディア表現学研究会第1期第8回) www.youtube.com 「ドラッグと宗教儀礼について聞いてみた」(×正高佑志)(2022年3月10日) ゼミの卒業生、シャーマンriyoとの対談 www.youtube.com MDMAに対する偏…

「不思議現象の心理学」2024/04/29 講義メモ

先週の講義では話がだいぶ脱線してしまいましたが、ヨーロッパの思想を理解するためには、ヨーロッパ化されたキリスト教の思想が背景にあるということを知る必要があること、日本のような非西洋圏では、それが理解しにくいこと、ということを、前提としてお…

【資料】エーリッヒ・フロム

彼らは、気が沈むとか不眠であるとか結婚生活がうまくいかないとか、仕事がおもしろくないとか、種々そのような悩みを訴える。彼らにある特殊の症候が彼らの問題であり、しかもこの特殊な悩みを取り除くことが出来るならば、彼らはよくなると信じている。し…

「人類学A」講義メモ 2024/05/09

4月24日の講義で予告しましたが、一週間の休みをはさんで、今週はいわゆる薬物についてのお話をしようと思います。脳神経科学と生理心理学の基本を学ぶことができる題材でもありますし、実際の生活にも役に立つ知識です。 私じしんの研究の誤解を解きたいと…

「人類学A」講義メモ 2024/04/24

人類学Aの講義メモです。アマゾンの先住民族が治療儀礼のために使ってきた薬草「アヤワスカ」が、日本や欧米でうつ病の特効薬として使われている、という導入部分が長くなってしまいました。アヤワスカを飲むとどんなビジョンが見えるのか?ということについ…

「人類学A」2024/04/18 講義ノート

講義の流れを概観するための補足です。先週、初回の講義では京都の大学で起こった「京都アヤワスカ茶会裁判」から話を始めました。そして、その「アヤワスカ」とは何か?これはアマゾン川上流域の先住民族が使っている薬草のお茶なのですが、強力な精神作用…

「不思議現象の心理学」2024/04/15 講義ノート

講義日程とブログへの記事を補足する講義用のメモです。記事へのリンクが交錯してしまっていますが、それを整理するためのメモでもあります。 「不思議現象」というのは石川幹人先生から引き継いだお題ですが、超常現象とか、超心理現象とかいう意味合いです…

問題発見テーマ演習A 2024年度

テキストとして指定している『彼岸の時間』は、初版も第二版も絶版になって久しく、古書としてもだいぶ高値で取引されている。彼岸の時間―“意識”の人類学作者:蛭川 立春秋社Amazon紙の本を購入する価値は、表紙などのデザインにあるかもしれない。初版と第二…

『彼岸の時間』の各章とブログ記事の対応

第1章 第2章 第3章 2009年に刊行された『彼岸の時間』の第二版の電子テキスト版は「『彼岸の時間』目次」から、パスワードを入力して閲覧することができる。その後、本文の一部を切り出して、写真や動画、地図などを貼り込みつつ、加筆修正し、新たな記事と…

「人類学A」2024/04/11 講義ノート

毎週の講義の補足メモです。オンライン授業のときにはじめたものですが、講義をする私にとっても、この講義メモは役に立っています。人類学の講義ですが、最初に「人類学とは何か」というところから始めると抽象的すぎるかもしれません。人類学では、ヒマラ…

「人類学A」講義日程 西暦2024年度

この記事は常に書きかけです。 授業はライブであり、シラバスどおりには進まない。受講生からのフィードバックや時事的な話題なども考慮しながら進めていく。春学期の「人類学A」と秋学期の「人類学B」は独立の科目だが、「人類学A」は自然科学的な基礎知識…