蛭川研究室

蛭川立の研究と明治大学での講義・ゼミの関連情報

オレゴン州のシロシビンサービス

この記事には医療・医学に関する記述が数多く含まれていますが、個人の感想も含まれており、その正確性は保証されていません[*1]

この記事は特定の薬剤や治療法の効能を保証するものではありません。個々の薬剤や治療法の使用については、当該国または地域の法令を考慮してください。

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ファシリテーター

オレゴン州ではシロシビンという物質自体ではなく、シロシビンを含有するキノコが非犯罪化されており、サービスセンター内では合法的に製造・所持・売買・施用できる。

シロシビンサービスは医療行為ではない。ファシリテーターの資格は、精神科医(Psychialtist, Medical Doctor)でも、公認の心理師(Psychologist)でもないが、養成プログラムで講習と実習を受けなければならない。

サービスセンター

オレゴン州保険局の規定では、シロシビンセッションは州が認可したサービスセンター内で行うことになっている。

クライアントは朝9時にサービスセンターに行き、部屋の中でファシリテーターに見守られながらシロシビン・キノコを食べ、夕方5時にセンターを出る、と決まっているだけである。

アメリカでは電車などの公共交通機関が発達しておらず、自動車で移動する社会になっている。しかし、シロシビンを摂取した後で自動車を運転してはいけない。誰がどうやって送迎をするのか。それは事前に保険局に申請する必要がある。

その最低限のサービスの仕組みに、安価なB&Bを組み合わせて、最低でも一泊二日、できれば一週間ぐらいのモデルが作れないか、試行錯誤が進んでいる。

事前の準備

セッションの前に、ファシリテーターとクライアントはインテークと準備セッションを行う。対面で行う場所が用意されているわけではないので、zoomなどの動画通信で行われることが多い。

事前の問診票や同意書、誰が車を運転するのか、等々、事前に保険局に提出する書類が十種類ぐらいある。合法化すれば形式的な書類が増える。

(続く・・・)
記述の自己評価 ★★★☆☆ (つねに加筆修正中であり未完成の記事です。記事の後に追記したり、一部を切り取って別の記事にしていますが、遺伝情報のような冗長性がハイパーテキストの特徴であり特長だとも考えています。)
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-CE2024/08/03 JST 作成
-CE2024/08/03 JST 最終更新
蛭川立

*1:免責事項にかんしては「Wikipedia:医療に関する免責事項」に準じています。