蛭川研究室

蛭川立の研究と明治大学での講義・ゼミの関連情報

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「人類学A」講義日程 西暦2023年度

この記事は常に書きかけです。 文理の学際領域としての人類学 進行計画 西暦2023年度に開講される人類学Aの公式シラバスについては「『人類学A』西暦2023年度 概要」を参照されたい。重複するようだが、こちらのページでは毎週のじっさいの講義計画をリア…

天動説と地動説 ー 西欧ルネサンス期のコスモロジー ー

西暦1633年、ガリレオはローマに呼ばれ、古代ローマの神殿(パンテオン)跡の近く、街中の小さな教会、サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会で宗教裁判にかけられ、そこで聖書の教えに反するとされた地動説への支持を撤回する。その後フィレンツェ郊外の…

【記事の改装工事中】モンゴル ー復活する宗教文化ー

高校と予備校を卒業した後、まず京都大学農学部農林生物学科に入学した。集団遺伝学を学びたかったからでもあるが、漠然と今西錦司に憧れていたからでもある。国立民族学博物館でモンゴルの特別展が行われているらしく、Twitterに展示の写真が投稿されていた…

サンスクリットとデーヴァナーガリー文字

梵英辞典 梵和辞典 デーヴァナーガリー文字 参考リンク その他のインド系文字 梵英辞典 梵英辞典としては、Monier-WilliamsのA Sanskrit English Dictionaryが一般的だが、オンライン辞書「Monier-Williams Sanskrit-English Dictionary, 1899(外部サイト)…

エンタクトゲン(共感薬)

この記事は特定の薬剤や治療法の効能や適法性を保証するものではありません。個々の薬剤や治療法の使用、売買等については、当該国または地域の法令に従ってください。 カテコールアミンと中枢神経刺激薬 フェネチルアミン誘導体 共感薬(エンタクトゲン) …

カンナビノイドに類似する作用を持つ植物

この記事は特定の薬剤や治療法の効能や適法性を保証するものではありません。個々の薬剤や治療法の使用、売買等については、当該国または地域の法令に従ってください。 アサ科の植物 トリュフ カヴァ サルビア、マカ、ニンジン カンナ クン・サンの治療儀礼 …

人面把手付土器

顔面把手付土器ともいう。深鉢のふちに、同時代の土偶と同じような顔がついている。 人面把手付土器(撮影:蛭川立) 縄文時代中期前半(3000-2500 BCE)長野県梨ノ木遺跡出土[*1] 人面把手付土器も意図的に壊されたようにばらばらになっていることが多く、…

てんかんの検査/内部視覚

井の頭公園の木漏れ日 Office Yule(動画閲覧注意:明滅する光が脳を刺激します) 睡眠障害の検査 てんかんの検査 睡眠障害の検査 2018年6月。晴和病院で睡眠障害の検査のため脳波の検査を二回行った。終夜睡眠ポリグラフ検査では睡眠時無呼吸が治っていたの…

弁護側証人尋問 ー京都アヤワスカ茶会裁判ー

ヒーラーの証人尋問 大学生の証人尋問 追記 令和3年、西暦2021年11月10日。京都地方裁判所。弁護側証人尋問が行われた。 ヒーラーの証人尋問 午前11時より、2020年2月26日に青井被告を自宅に招いて「お茶会」を行った「ヒーラー」の女性に対する尋問が行われ…

アサ(大麻)の起源と伝播

ヘンプとマリファナ 東アジア起源説 アフリカから南北アメリカ大陸へ Origin and Distribution of Cannabis www.youtube.com ヒマラヤ山脈南東部、ブータンに自生するアサの雄株。(蛭川撮影、2007年) ヘンプとマリファナ アサ属(Cannabis spp.)には、大…

【資料】サルトル『実存主義とは何か』

サルトルが『実存主義とは何か』において「実存(existentia)」は「本質(essentia)」に先立つがゆえに「人間は自由の刑に処せられている(L’homme est condamné à être libre)」と論じている部分。 無神論的実存主義はいっそう論旨が一貫している。たと…

【資料】レヴィ=ストロース「歴史と弁証法」

レヴィ=ストロースの「歴史と弁証法(Histoire et dialectique)」は、フランス現代思想の歴史において、サルトルの実存主義(→「【資料】『実存主義とは何か』」)を論破し、構造主義の時代の幕開けを告げたと評されているが、その議論の中心に、単純に還…

北インドのシヴァ・ラートリー

Shivaratri Festival in Varanasi of Northern Indiaシヴァ・ラートリー。世界の死と再生の神、シヴァの夜。ヒンドゥー暦で最終月の新月の晩。日本でいえば、大晦日の夜というところか。初めてインドを訪れたとき、わくわくする気持ちで夜行列車に乗り込み、…