蛭川研究室ブログ 新館 ホームページ

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蛭川研究室ブログの構成

蛭川研究室ブログは旧館から、こちらの新館に移動しました。蛭川研究室ブログの新館は、このブログ自体と、以下の4個のブログの、合計5個の部屋に分かれています。

資料集 授業や研究発表のための資料集 公開
授業情報 明治大学での授業の時間割と内容 限定
著作アーカイブ 蛭川の著作のデジタルアーカイブ 限定
断片的覚書 その他の断片的なコンテンツ 限定

「授業情報」と過去の「著作アーカイブ」については、著作権上の問題もあり、パスワードをかけています。

「断片的覚書」も、内容が私的であり学術的な信頼性にも欠くので、これも一般公開はしていません。

学術的な公共性がある記事は「資料集」にアップし、パスワードをかけずに公開しています。このブログ自体も一般公開しています。

連絡先

〒101-8301
東京都千代田区神田駿河台1-1 明治大学研究棟 221号室

お問い合わせは、以下のアドレスに電子メールでお送りいただくのが、もっとも確実です。
f:id:hirukawalaboratory:20200628174153j:plain

連絡先・アクセスの詳細はこちらをご覧ください。

「なぞなぞ認証」について

いくつかのページには、はてなブログ特有の「なぞなぞ認証」という、軽いパスワードをかけています。

f:id:hirukawalaboratory:20201127002016p:plain

上記のような画面が表示される場合には、指示に従ってパスワードを入力してください。パスワードをお忘れの場合は、お手数ですが想起していただくか、上記メールアドレスまでお問い合わせください。詳細は「『なぞなぞ認証』について」をご覧ください。



CE2019/02/25 JST 作成
CE2021/02/07 JST 最終更新
蛭川立

【重要】西暦2020年度の研究・教育計画

2020年度は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)[*1]の影響により、新年度業務の開始が変則的になっている。

蛭川が行う研究・教育活動について、とくに例年との変更点について、このページにまとめておく。

明治大学としての対応は、随時「新型コロナウイルス感染症に関する明治大学の対応について」にアップされていくので、こまめに確認しておくことをお薦めしたい。

現在、明治大学では授業は行われておらず、入構制限が行われている。原則として教職員は入構でき、学生は入構できない。

【5月24日追記】5月22日、明治大学では、6月17日までとしていたオンライン授業の期間を、7月29日まで延長することを決定した。いっぽうで、5月25日に、外出自粛をともなう緊急事態が解除された場合、外出はできるが大学には入れない、という矛盾した状況になってしまう。引きつづき最新情報を見ながら適宜、試行錯誤しながら進んでいきたい。

現状を踏まえた研究・教育活動

遠隔授業をどのように行うか、経済的、心理的に困窮している学生諸君に対してどのような援助ができるか、等々、大学教員として急ぎ取り組むべきことは多い。

同時に、今まで学び、研究してきた知識や経験を活かした活動も積極的に進めていきたい。

  • 学部学生の時ではあるが、実験遺伝学やウイルス学の研究室で生物学を学んだこと
  • たまたま人類学的な調査の途中ではあったが、中国でSARSの事件に巻き込まれたこと
  • 原発事故のときに認知バイアスや科学コミュニケーションについて学んだこと
  • 情報系の学部で情報化社会の問題について考えてきたこと

知識や技能が各方面に広く浅く、どの分野のスペシャリストでもないが、それを浅くても広いと前向きにとらえれば、異なる研究分野間、研究者とそれ以外のコミュニティの間の橋渡しのような仕事ができればと考えている。

現在までの感染症の状況について、自分なりに体験し考察したことは「ウイルス感染症にかんする考察」にまとめおり、随時更新中である。

学術研究の応用的な側面にばかり目を奪われて本来の基礎的な研究活動ができなくなってしまってはいけないが、現在進行中の状況を踏まえながら、今までの研究・教育活動にフィードバックしていきたい。

研究計画

研究については、自宅で、一人で、パソコンを使ってできる仕事が多いので、しばらくは、その形態で続ける予定。研究室に泊まり込んで研究をすることも検討しているが、セキュリティ上の問題があり、実現していない。

2020年度の特定個人研究費による研究テーマは、意識状態と身体感覚である。17年前に中国で発熱し生死の境をさまよった経験を思い出しつつ、臨死体験の研究は続けていきたい。

今年は電子情報化社会が加速することが予想されるが、中断していたバーチャルリアリティの研究も再開する予定である。

教育計画

明治大学では新年度授業の開始が遅れている。昨年度末の時点では4月22日から開始の予定であったが、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の発令、および緊急事態の延長を受け、いつまでオンライン授業を続けるのか、議論があったが、春学期いっぱい、7月29日(水)まで延長されることになった。教室での授業は、9月の秋学期からとなる予定である。

学年暦の詳細は「明治大学 2020年度 学年暦. 新型コロナウイルス感染症対応変更 更新版」にアップされている。

ただし、感染症流行の予測は難しく、スケジュールはさらに変更される可能性がある。

蛭川の担当科目のうち、講義科目は昨年度以前から、講義資料をこの蛭川研究室ブログにアップしているので、その点は、とくに変わることはない。

ゼミナール科目については、履修者が少ないため、ビデオ通話等での個別指導をはじめており、研究室にある資料を見ながら議論するという方法については、当面、延期する。

個々の科目の進行計画については「蛭川担当授業時間割 西暦2020年度」を参照のこと。

遠隔通信について

外出自粛・在宅勤務を支えるのが、インターネットによる遠隔通信である。リアルタイム動画通信などの技術への対応は「遠隔通信の技術と展望」にまとめておいた。

また、リアルタイム通信の場合は、事前に時間を決めておく必要があるが、都合のよい時間については「在宅生活時間割」にまとめておいた。

今後の見通し

事態が今後どのような経過を辿るのかを予想するのは難しいが、蛭川個人として「感染予測シミュレーションの検討」で検討している。



CE2020/04/01 JST 作成
CE2020/05/20 JST 最終更新
蛭川立

*1:病原体と感染症の用語については「SARS関連コロナウイルスをめぐる用語」にまとめておいた。

2021年度の研究教育活動

東京都では、3月7日に緊急事態宣言が解除される見通しです。明治大学活動制限指針は、現在はレベル3ですが、新年度、4月からは、レベル1に戻すことを目標とする、と決まりました。

つまり、ほぼ平常どおり、学生は大学に出入りできるようになり、ふつうの授業は教室で行われるようになる、ということです。

また、研究活動についても、明治大学駿河台校舎の研究室での研究も、ほぼ例年どおりに戻します。研究棟で行われていた研究会も、また実施できるようになります。

研究室の使用について

昨年度まで研究上での打合せは研究室で行っていましたが、それも、状況を見ながら再開していきます。研究室には紙媒体などの資料がたくさんあるからです。

研究室内で簡単な飲食ができるようにしてからは、喫茶店や飲食店で仕事上の打合せをすることも、ほとんどなくなりましたが、今となってみれば、研究室内にペットボトル飲料などを持ち込んで議論をするという方式が、感染防止にも役立つという利点も出てきました。

個人的には、自宅にいても研究室にいても、右手でマウスをクリックしながら左手で軽食を頂くという生活スタイルを続けてきましたが、ときにはリアル資料を見ながらの議論もしたいものです。研究室の入り口での検温や消毒等々、衛生的な対策も強化しつつ、また皆さんとじっくり議論できるのを楽しみにしています。

オンライン化の積極的な意味

もちろん、オンライン化して良かったこともありますから、その利点は、今後も発展させていきたいものです。

たとえば、大教室での講義ですが、教室での講義ですと、私が一方的に話をして、意見も質問も出ないで終わる場合がほとんどでした。それが、2020年度は、リアルタイムディスカッション掲示板方式にしたところ、授業時間中に議論が起こり、これは予想外の進歩でした。こうしたノウハウは、今後も活かしていきたいと考えています。

感染拡大の防止

とはいえ、この新型コロナウイルス感染症は、低水準で「収束」することはあっても、完全に「終息」することはないでしょう。引きつづき、感染拡大の防止には努める必要があります。それは他の感染症でも同様なのですが、結果的には2020年の始めに減少に転じた季節性インフルエンザがほとんどゼロに「収束」したまま、この冬の流行が起こらなかったことは、注目に値すべきことです。

http://survey.tokyo-eiken.go.jp/epidinfo/weeklydraw.do?periodMode=0&prefCode=13&hcCode=00&epidCode=501&startYear=2020&startSubPeriod=36&refMode=2&refYear=2000&y=70.0
東京都における2021年2月21日(第7週)までの季節性インフルエンザ感染者数[*1]

1回目の緊急事態宣言に比べると、2回目の緊急事態宣言のほうが、より共食による感染に焦点を絞って効果を上げているようです。唾液などの飛沫感染の研究が進んだ成果でしょう。

https://lh3.googleusercontent.com/proxy/DtiH2eY8SoVxswFChAI8uEa_b_7KEbXPnF0oSq1BZ7frBm48IEVciZHRpLE5vDNiNgcHvqjzj6zwMmsQfzPxNfncFbaW
奈良県における感染クラスターの割合[*2]

なぜか奈良県発表の資料にわかりやすいグラフがあったのですが、病院・福祉施設はさておき、日常的な活動においては、飲食やカラオケなど、飛沫感染が起こりやすい状況で感染が起きていることがわかります。

逆に、それを避ければ、他の社会的な活動は、かなり普通にできるということです。教室での授業なども、このさい、お菓子を食べながらおしゃべりするといった悪習をきちんと改めれば、リスクは低いといえます。通勤通学のために自動車を使うのも問題なく、電車内でもしゃべりながら飲食をするということは少ないですから、これも比較的リスクは低いといえます。

家庭内感染

予想外に多いのが、寮生活や家庭内感染です。これも、家族でごはんを食べる、それもマスクをしないと、やはり唾液による感染確率が上がります。ただ外出自粛、おうちで活動、ということに気をつけるだけではなく、複数名で暮らしている人は、帰宅後は手洗いうがいをするといった心がけも必要でしょう。

家族でバラバラに食事をする、皆で食事をするときにもマスクをする、というのは、日常的な感覚からして、実行しにくいことではあるでしょうが、家の中だから安全だというわけではありません。ここでこれ以上私生活のことを議論しても仕方がありませんが、同居家族から受けとったウイルスを、大学などの外部に持ち出す可能性があると考えておく必要はあるでしょう。



CE2021/02/07 JST 作成
CE2021/02/24 JST 最終更新
蛭川立

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「人類学B」2020年度 秋学期 期末レポート課題

提示された三問から、二問を選択し、それぞれ、解答用紙一枚を超えない範囲で解答してください。いずれも単純な答えの出ない問いかけです。どのような仮説・学説を用いても、どのような結論になってもかまいませんが、議論が、既存の知見をふまえた上で、論理的に展開されていることを評価します。



【1】

いま、個人のゲノム(DNAの塩基配列)が、一万円で読み取れる遺伝子解析サービスが始まっています。

どんな病気になりやすい体質かがわかれば、生活習慣を変えていけます。性格や知能の特性がわかれば、職業選択に役立つかもしれません。男女二人で検査をして、どういう子どもが生まれるかをシミュレートすることや、遺伝情報のデータベースから、条件に合うパートナーを検索することも、理論的には可能です。

しかし、こうしたサービスには批判もあります。体質はともかく、性格や相性などが、遺伝情報だけから、どの程度、予測できるかは、まだ未解明です。予測できたとしても、どういう人生を選ぶかは、個々人の価値観次第です。

上記のような議論を踏まえた上で、あなた自身は、こうした解析をしたいと思いますか、したくないと思いますか。してみたい場合、何を、どこまで知りたいですか。その理由は何ですか。あなた自身の考えを論述してください。



【2】

世界各地の様々な民族を調査した結果、狩猟採集民から賃金労働者へと、一般に文明が進歩するほど労働時間が長くなるというパラドックスが明らかになってきました。

一見、文明の発展から取り残されてきたようにみえる未開民族も、文明的な暮らしよりも、簡素で時間的な余裕がある生活のほうを積極的に選びとってきたのかもしれません。

逆に、たとえば日本の都市社会では、過労が問題になり、積極的に休暇をとらなければいけないという考えも出てきました。AI(人工知能)が進歩すれば、機械が働いてくれるぶんだけ、人間の仕事が減るはずですが、実際には、AIによって職が奪われるという可能性が憂慮されています。

上記のような、労働時間のパラドックスは、なぜ生じるのでしょう。文明的な豊かさと、時間的な余裕は、両立しないのでしょうか。あなた自身の考えを論述してください。



【3】

他の動物とは異なり、人間は葬送儀礼を行います。

たとえば、インドネシアのバリ島では、盛大な火葬儀礼が行われます。現代では、葬儀や婚礼などは簡素に行うほうが合理的だという意見が増えていますが、いっぽう、火葬儀礼は伝統文化として受け継がれるべきで、観光化されることで地域振興にもなる、という考えもあります。

そもそも人の死という不幸な出来事に対して、楽しそうに騒ぐのは不謹慎だとも思えます。しかし、バリ島民の世界観において、死とは、精神が、肉体という物質の制約から解放される喜ばしい出来事でもあり、火葬によって肉体を焼いてしまうのは、精神が肉体へ戻りたいという執着を断つためだとされます。これは、火葬という文化の由来である、古代インド哲学における論理的思考の帰結であり、たんに非科学的な迷信だと決めつけることもできません。

上記のような議論に対して、あなた自身の考えを論述してください。



別途添付した、Microsoft Word形式のファイル二個のそれぞれに、学生番号、氏名、所属学部と学科、年・組・番号、提出日を記入し、選択した問いの番号を括弧内に書いた上で、解答してください。(採点結果の欄には何も記入しないでください。)

Webサイト、紙媒体を問わず、引用は、必ず引用部分と出典を明記してください。無断のコピー・アンド・ペーストはルール違反です。

なお、例年、講義の感想をひと言、書き添えてくれる人がおります。成績評価には反映しませんが、歓迎します。

提出受付期間は、日本時間の2021年1月27日00時00分〜1月29日23時00分です。(締切は厳守です。23〜24時ごろにはアクセスが殺到し回線がダウンする可能性があるので、早めの提出をお勧めします。)

その他、FAQの「期末レポートについて」について、問題になりそうな点について列挙しておきました。ご一読ください。それでも疑問がある場合には、上記サイトにあるアドレスに、メールでお問い合わせください。

「身体と意識」2020年度 秋学期 期末レポート課題

授業で扱ったような変性意識体験、たとえば臨死体験明晰夢や、あるいはVR体験などを2個挙げ、それぞれの体験・現象の概略を記述し、そのメカニズムや意味を論理的に解釈してください。体験・現象の内容と解釈は混ぜて書かずに別個に記述してください。また、解釈については、どのような仮説・学説を用いても、どのような結論になってもかまいませんが、議論が、既存の研究をふまえた上で、論理的に展開されていることを評価します。



春学期の「不思議現象の心理学」を履修した人は、設問が類似しておりますゆえ、同じ体験を繰り返して解答しないでください。また、特殊な体験だからといって高い評価をすることはありません。日常的な、小さな出来事でもかまいません。たとえば、寝ているときに見る夢も、変性意識状態で体験する特殊な仮想現実です。

なお、体験内容については、必ずしも自分が体験したものでなくてもかまいません。他人が体験したものでもかまいませんが、ただし、間接的に聞いた噂話や、本に書いてあったことや、テレビで見たことなどは除きます。自分じしんの体験か、他人の体験かは、答案用紙に○をつけて、明記してください。そして、もし、差し障りがなければ、体験した人の、おおよその年齢(体験時の年齢、現在の年齢)、性別、その他、職業や国籍などの属性を書いてください。もちろん、書きたくない、わからない、という場合は、書かなくても、成績評価とは関係がありません。

このような細かいお願いをするのは、成績評価のためというよりは、むしろ、皆さんに解答してもらった貴重な内容を、ただ試験の答案として眠らせておくのではなく(個人情報は特定できない形で集計し)、分析して研究し、また、来年度以降の授業の題材としてフィードバックするためです。どうかご理解ください。



別途添付した、Microsoft Word形式のファイル二個のそれぞれに、学生番号、氏名、所属学部と学科、年・組・番号、提出日を記入し、選択した問いの番号を括弧内に書いた上で、解答してください。(採点結果の欄には何も記入しないでください。)

Webサイト、紙媒体を問わず、引用は、必ず引用部分と出典を明記してください。無断のコピー・アンド・ペーストはルール違反です。

なお、例年、講義の感想をひと言、書き添えてくれる人がおります。成績評価には反映しませんが、歓迎します。

提出受付期間は、日本時間の2021年1月27日00時00分〜1月29日23時00分です。(締切は厳守です。23〜24時ごろにはアクセスが殺到し回線がダウンする可能性があるので、早めの提出をお勧めします。)

その他、FAQの「期末レポートについて」について、問題になりそうな点について列挙しておきました。ご一読ください。それでも疑問がある場合には、上記サイトにあるアドレスに、メールでお問い合わせください。

「VR元年」略史

日本では、2016年が「VR元年」と呼ばれたことがあった。この年に、VR器機が一般消費者向けに普及しはじめた。

第二次VR元年

個人的にも、最初にVR世界に没入したのが、この西暦2016年であった。

f:id:hirukawalaboratory:20210120220639p:plain
Oculus Rift Cv1を用いた三次元宇宙シミュレーション「Mitaka for VR」の中に入り込み、土星の輪を撫でる。目の前の土星があまりにもリアルで、輪にぶつかりそうな錯覚におそわれ、腰が引けている(2016年11月、三鷹ネットワーク大学)。

国立天文台三鷹で開発されたMitakaは、あたかもシミュレーション仮説のように、仮想世界の中に(観測可能な)全宇宙を作る試みである。ユーザーは直径300億光年の世界を(光速を超えた速度で)自由に行き来できる。

当初は国立天文台三鷹の3Dプラネタリウム4D2U」で投影するためのプログラムだったが、PCの平面画面上でも動かすことができるようになった。さらに、2016年には、Mitaka for VRが開発され、Oculus RiftやHTC Viveのような個人向けVR装置で使用することもできるようになった。

第一次VR元年

もちろん、VRの技術はもっと以前に遡る。

ヴァーチャルなコンテンツ自身は、絵画や文字の発明にまで遡ることができる。絵画の起源は5万年以上前に、文字の起源は5000年以上前に遡る。文字は高度な情報圧縮技術であり、それを「解凍」するためには一定の技能を習得する必要がある。たとえば俳句はわずか17文字、34バイトの情報量だが、そこに視覚や聴覚などの感覚情報、思考や感情などの大量の情報を圧縮して保存できる。

ふたたび個人的な体験談だが、最初にVR装置に入り込んだのは、西暦2000年のことであった。

東京大学インテリジェントモデリングラボラトリ(廣瀬通孝研究室)でCABIN (Computer Augmented Booth for Im- age Navigation)が開発されたのが1997年である。

https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcReAHrQ3EbD-qr4IZrpVHYU2cjoV9OzCj75XA&usqp=CAU
CABINの外観[*1]
 

CABIN Computer Augmented Booth for Im age Navigation
CABINの仮想都市。明晰夢の中で意識的に空を飛んでいる感覚に似ている。(2000年8月)

VRの技術が現実化した1990年代を振り返って、このころを「第一次VR元年」と呼ぶこともある。CABINの開発を指揮した廣瀬通孝が「HMDがダメだといわれた時代 - CABIN誕生」(世界VR史)の中で、このころの技術史を振り返っている。



記述の自己評価 ★★★☆☆
CE2021/01/14 JST 作成
蛭川立

*1:大谷智子「さよならCABIN