蛭川研究室

蛭川立の研究と明治大学での講義・ゼミの関連情報

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

引用文献の書式について

欧文論文 新書式 旧書式 2020年までの記事では、日本心理学会方式を目安にしていましたが、2021年からは、著者名をすべてフルネームで列挙する書式に変えました。筆頭著者だけは、姓を先にするかどうか、検討中です。 欧文論文 新書式 Hori, Hiroaki, Norie …

【講義ノート】「人類学B」2020/12/21

https://www.meiji.ac.jp/koho/6t5h7p00000vgfy1-att/6t5h7p00001m6udj.pdf 上記リンクの学年暦にありますとおり、この人類学Bの授業も、今回を含めてあと二回となりました。今回から、最終回にかけては、神話という世界観について議論していきます。神話と…

【講義ノート】「身体と意識」2020/12/18

いままでの授業では、抽象的なインド哲学の議論などしても意味がわからない、といった感じでしたから、タイで出家した、という具体的な体験を議論してみたところが、すこしわかりやすくなったようです。とはいえ、いくら写真などを貼りつけても、出家して神…

【講義ノート】「人類学B」2020/12/21

(現在作成中) CE 2020/12/17 JST 作成 蛭川立

カントの道徳律・フーコーの規律(ディシプリン)

hirukawa-notes.hatenablog.jp (承前)朝に弱いくせに、夜になるとまた目がさえてきてしまうのが睡眠相後退症候群の厄介なところだが、こんな診断名をつけるほどのこともない。ヒトの体内時計が25時間だというのが不思議なことであり、同調因子がなければ生…

【講義ノート】「人類学B」2020/12/14

hirukawa.hateblo.jp (承前)今回の授業の内容は、前回の授業の後半部分となります。バーチャル授業ですから物理的時間の制約を受けないのですが、授業中の質疑応答の範囲を決めておくと、受講者の間の問題意識が共有されるというわけです。春学期の授業の…

【講義ノート】「人類学B」2020/12/07

人類学Bの講義ノートです。今週は(一年前の授業と同じで)ミクロネシアから、インドネシアへと南下します。先週までの授業では、オーストロネシア語族というグループの、ミクロネシアのヤップ島の文化を紹介しました。今回の講義では、同じオーストロネシア…

古代インド哲学における心物問題

ローカーヤタ(順世派) ヴェーダーンタ哲学 サーンキヤ哲学 仏教 【追記】インド六派哲学の基本文献とその和訳 【追記】動画によるインドの歴史地図 哲学の起源は古代ギリシアだけではない。古代のインドも、ギリシアと同様、またはそれ以上の思考の体系を…

【講義ノート】「身体と意識」2020/12/04-11

12月4日の講義資料を、すこしだけ書きなおしました。 タイでの出家 まず最初に、具体的な体験談として「タイでの一時出家」を読んでください。その後、ほとんど同じ内容を『風の旅人』という雑誌に「チェンマイー時間の彼岸ー」というタイトルで書きました。…

タイでの一時出家

アジアの近代化と仏教原理主義 タイの一時僧制度 宗教とルサンチマン 自己の消滅あるいは魔境 アジアの近代化と仏教原理主義 タイでは、仏教が国家的に信仰されている。このタイ仏教は、系統的には、初期仏教の流れをくむテーラヴァーダ仏教(上座部仏教)で…

向精神薬に関連する国内法と国際条約

国際条約 国内法 国際条約におけるスケジュール 薬物犯罪の罰則 国際条約 国際機関と国際条約 International Narcotics Control Board (INCB)(国際麻薬統制委員会) Single Convention on Narcotic Drugs, 1961 千九百六十一年の麻薬に関する単一条約(日本…

象徴としての世界 −バリ島民の儀礼と世界観− (改訂版)

「最初の楽園」バリの誕生 観光資源としての葬送儀礼 カネのかかる葬儀 楽しい火葬 海が象徴するもの 儀礼の象徴性 動物性の嫌悪 〈不浄〉から〈聖〉への反転 霊力の顕現 共同体の〈死と再生〉 循環する時間 「最初の楽園」バリの誕生 マレー半島の南東、赤…