蛭川研究室ブログ 新館 ホームページ

お知らせ 2021/09/14 「2021年度秋学期の研究教育の見通し」ページを作りました。 2021/09/05 「研究室への来客・ゼミ活動等について」をアップデートしました。 2021/05/24 「在宅勤務生活時間割表」を更新しました。 2021/05/02 「2021年度の研究教育活動…

「人類学B」2021/11/30 CE 講義ノート

さて前回は、インドネシアのバリ島における象徴的な二元論、双分法という話題でした、これが唐突でわかりにくいということであれば「文明社会の神話的思考」という角度から考えてみれば、わかりやすいだろうか、ということです。どうやらヒトの脳はデジタル…

「身体と意識」2021/11/26 CE 講義ノート

「精神展開薬」について議論できればと思いつつ、後回しになって、毎週のスケジュールが前後しています。日本や西洋には、こういう薬物や薬草を使う文化的伝統もありませんし、なかなか身近にない薬物ですから、当然、使ったことがない人も多いわけでして、…

「身体と意識」2021/11/19 CE 講義ノート

先週は疲れていて講義ノートを書きかけで眠ってしまいましたが、リンク先の記事「臨死体験」はかなり分量があったので、今週もこれを資料にしようと思います。この記事で、全身麻酔の体験談を引用させていただいた作家で僧侶の故・瀬戸内寂聴尼の訃報を受け…

「人類学B」2021/11/16 CE 講義ノート

前回は「象徴としての世界 −バリ島民の儀礼と世界観− (改訂版)」の前半部分を議論するということでした。この文章は長いので、今回は後半についての議論ということにしたいと思います。「儀礼の象徴性」よりも下の部分です。これだけでもたっぷりの分量で…

「身体と意識」2021/11/12 CE 講義ノート

大学内外、公私にわたり多忙にて、かなり疲れてしまい、夕刻のゼミの後は、ずっと寝込んでいました。目覚めると四時。そして情念と解脱の女流作家、瀬戸内晴美→瀬戸内寂聴が99歳で遷化されたという知らせを受けました。5年前、寂聴尼が全身麻酔を受けて臨死…

「人類学B」2021/11/09 CE 講義ノート

人類学の授業も、自然人類学から文化人類学へと話題を移していきます。自然の一部、動物としての人間という側面から、文化を持ち、文化の中で生きる人間という側面へ、という議論です。わかりやすい例としては、生物としての生殖と、文化的な仕組みとしての…

「身体と意識」2021/11/05 講義ノート

最初からお断りしておきますが、今回はパソコンの音声入力を使ってしゃべったことを文字に起こしています。ですからかなり文章がおかしいのですがそういうことです。いま文字に起こしたものにもう一回手を加えてみましたが、ひらがなにしたほうがいいのが漢…

「人類学B」2021/10/26 講義ノート

今回の授業ですが、有性生殖、動物の群れ、人間の婚姻と親族、といったテーマをもうすこし詳しく扱いたいと思います。私の著書である『性・死・快楽の起源』をテキスト化したもののうち「『不倫』はなぜ禁止されるのか」という章をアップしました。これだけ…

「身体と意識」2021/10/22 講義ノート

先週は京都での事件のことを長々と話しすぎまして、本題が後回しになっていましたが、脳の構造と機能、向精神薬の作用、といったお話しをしていきたいと思います。向精神薬、薬物だとかドラッグだとかいうと、どうも興味本位な話になりがちなのですが、向精…

脳と神経伝達物質 ー 模型による解説 ー

この記事には医療・医学に関する記述が含まれていますが、その正確性は保証されていません[*1]。検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。この記事の内容の信頼性について検証が求められています。確認のための文献や情報源をご存じの…

「人類学B」2021/10/19 講義ノート

脳の構造 分析ゼミの募集 今後の展望 10月19日、火曜日の授業ですが、たまたま大事な会議の予定と重なってしまいました。例年ですと、やむを得ず休講、とせざるをえないところですが、ここはオンラインの良さを活かしたいところです。研究室でコスプレをして…

カテコールアミンとインドールアミン

この記事には医療・医学に関する記述が数多く含まれていますが、その正確性は保証されていません[*1]。検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。この記事の内容の信頼性について検証が求められています。確認のための文献や情報源をご…

「身体と意識」2021/10/15 講義ノート

事前の授業計画とは前後してしまうのですが、脳や神経の構造や機能を学んだ後で、いろいろな意識体験の具体例を示していくという演繹的な方向よりも、具体例を示してから、基礎知識を説明するという帰納的な進め方をしたほうが、わかりやすいだろうなと思っ…

「人類学B」2021/10/12 講義ノート

人類学Bの授業です。今週と来週ぐらいはまだ様子を見ながらこのオンラインの掲示板方式で続けます。掲示板のほうが発言しやすいという受講者からの意見もあり、受講者数もかなり多くて、1個おきに席を空けて座ると、入れる教室がない、という問題もあります…

「身体と意識」2021/10/08 講義ノート

小僧(一)「風が吹いているから旗が揺れているのだ」 小僧(二)「風が揺れているから旗が動いているのだ」老師「揺れているのは君達の心だ」 これは、昔の中国の禅宗の高僧、六祖慧能の言行録である『六祖壇経』という本に書かれている逸話です。まあ、私…

「人類学B」2021/10/05 講義ノート

人類学Bの授業ですが、10月はちょっと試行錯誤、行ったり来たりです。掲示板方式の良さを活かしながら、教室での講義へと移行していきますが、今週はまだディスカッション掲示板方式で続けます。静止画像で良いものはブログの記事でよいですし、動物の生態や…

「人類学B」2021/10/05 講義ノート

(以下のURLに移転しました)

hirukawa.hateblo.jp

「身体と意識」2021/10/01 講義ノート

緊急事態宣言が解除されて新しい日常生活が始まろうかというところですが、さて身体と意識、二回目です。人間の意識状態は複数あり、意識状態が変われば体験されるリアリティも変わるだとか、ちょっと抽象的な話をしてきましたが、やはりいちばんわかりやす…

睡眠と覚醒の概日周期

この記事には医療・医学に関する記述が数多く含まれていますが、その正確性は保証されていません[*1]。検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。この記事の内容の信頼性について検証が求められています。確認のための文献や情報源をご…

脊椎動物の進化(参考資料)

地質年代と主な動植物の進化[*1] 脊椎動物の系統樹[*2] 脊椎動物門は、もともと、魚類、両生類、ハ虫類、鳥類、哺乳類という5個の「綱」に分類されてきた。現在では、かつて脊椎動物門と呼ばれていた分類群は脊椎動物亜門となり、頭索動物亜門(ナメクジウオ…

サル目(霊長類)の系統分類と進化史

サル目の系統樹 サル目の系統分類 現存するサルたちの姿 中生代の終わり、6500万年前に恐竜が絶滅した後、新生代が始まる。昼行性の恐竜に対し、夜のニッチでひっそりと暮らしていた哺乳類(有胎盤類)が急速に適応放散した。霊長類(サル目)も、このときに…

「人類学B」2021/09/28 講義ノート

今週は、地質年代を下りながら、人類へとつながる系統樹を、ひたすら追っていきます。毎週のスケジュールは「人類学B、2021年度」のページに書きました。毎週毎週、すこしずつ書き足しながら書き換えています。本当は半期ぶんの全部の資料はあるのですが、去…

【資料】『荘子』(胡蝶之夢)

昔者(むかし)、荘周、夢に胡蝶と為る。栩栩然(くくぜん)として胡蝶なり。 自ら喩しみて志(こころ)に適えるか、周なるを知らざるなり。 俄然として覚むれば、則ち蘧蘧然(きょきょぜん)として周なり。 知らず、周の夢に胡蝶と為るか、胡蝶の夢に周と為…

【資料】ジェイムズ『宗教的経験の諸相』

私たちが合理的意識と呼んでいる意識、つまり私たちの正常な、目ざめているときの意識というものは、意識の一特殊型にすぎないのであって、この意識のまわりをぐるっととりまき、きわめて薄い膜でそれと隔てられて、それとは全く違った潜在的ないろいろの形…

「身体と意識」2021/09/23 講義ノート

「身体と意識」の初回の授業です。しばらくは昨年度と同様、オンライン方式で続けます。最初なので、すこし説明しておきます。まず、「西暦2021年度 蛭川担当科目」をクリックすると、今年度の授業の一覧が出てきます。これの「身体と意識」をクリックすると…

「身体と意識」2021年度 講義概要

意識の状態が変われば、それに対応して、経験される現実も変わる。もっともわかりやすい例は、睡眠中に見る夢である。夢の世界では、われわれは、夢の身体を持って行動している。変性意識状態、つまり日常とは異なる意識状態には、夢のほかに、臨死体験、瞑…

「人類学B」2021/09/21 講義ノート

さて人類学Bの授業です。当初、秋学期の授業は教室で行う予定だったのですが、緊急事態宣言がいつ解除されるのか等々、情勢が微妙でありまして、どうしたものか、判断が難しい状況にあります。まずは、オンライン授業にして、しばらく様子をみるということに…

西暦2021年度 秋学期の研究教育の見通し

研究活動 教育活動(明治大学) 東京では緊急事態宣言の再延長が繰り返される中で、社会的活動の先行きがはっきりしない状態が続いていますが、その制限下でも研究教育活動は続きますし、また自然災害と社会的変化の複合的な事態が進行している中で、そのよ…