蛭川研究室ブログ 新館 ホームページ

お知らせ 2021/09/14 「2021年度秋学期の研究教育の見通し」ページを作りました。 2021/09/05 「研究室への来客・ゼミ活動等について」をアップデートしました。 2021/05/24 「在宅勤務生活時間割表」を更新しました。 2021/05/02 「2021年度の研究教育活動…

日本の精神展開薬研究史

この記事には医療・医学に関する記述が数多く含まれていますが、その正確性は保証されていません[*1]。検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。この記事の内容の信頼性について検証が求められています。確認のための文献や情報源をご…

【資料】青木保『タイの僧院にて』

人類学者である青木保氏じしんがタイで出家した「参与観察」の記録『タイの僧院にて』。還俗したときの経文がパーリ語で記されている。私がかつてチェンマイで出家・還俗したときには(→「タイでの一時出家」を参照のこと)、パーリ語とタイ語訳とを交互に唱…

「不思議現象の心理学」講義計画

第1回 脳の中の幽霊(全体の展望) 第2回 心霊研究から心理学へ:科学史的背景 第3回 心理学と統計学 第4回 因果性・共時性・テレパシー 第5回 ヒーリングとプラセボ(偽薬)効果 第6回 錯覚と認知バイアス 第7回 陰謀論と終末論 第8回 精神疾患と幻…

「人類学B」講義関連資料リンク

第1回 宇宙・生命・人間(全体の展望) 第2回 遺伝と進化 第3回 霊長類の進化・人類の進化 第4回 現生人類の拡散 遺伝子からみた日本列島民の系統 第5回 有性生殖と配偶システム(中国・雲南) 走婚ー雲南モソ人の別居通い婚ー」 第6回 交換としての婚…

「身体と意識」講義計画

第1回 胡蝶の夢と水槽の脳(全体の展望) 第2回 神経系の構造と機能 第3回 脳の状態と意識の状態 第4回 睡眠と夢 睡眠と覚醒の概日周期 第5回 明晰夢と睡眠麻痺:夢と現実の狭間 第6回 向精神薬の神経科学 第7回 精神展開(サイケデリック)体験 エン…

「人類学A」講義計画

第1回 未開と文明の狭間(全体の展望) 「歴史と弁証法」 第2回 脳の構造と機能 第3回 神経系と脳の進化 第4回 遺伝子と神経伝達物質 第5回 遺伝子と文化の共進化 第6回 シャーマニズムの神経薬理学(中南米先住民) 第7回 向精神薬の民族科学(イン…

エンタクトゲン(共感薬)

カテコールアミンと中枢神経刺激薬 カテコールアミンと精神展開薬 共感薬(エンタクトゲン) 天然の共感薬 オキシトシン カンナビノイド受容体とGABA受容体 カテコールアミンと中枢神経刺激薬 ドーパミン、ノルアドレナリンなどのカテコールアミン神経伝達物…

人面把手付土器

顔面把手付土器ともいう。深鉢のふちに、同時代の土偶と同じような顔がついている。 人面把手付土器(撮影:蛭川立) 縄文時代中期前半(3000-2500 BCE)長野県梨ノ木遺跡出土[*1] 人面把手付土器も意図的に壊されたようにばらばらになっていることが多く、…

弁護側証人尋問 ー京都アヤワスカ茶会裁判ー

大学生の証人尋問 追記 大学生の証人尋問 令和3年、西暦2022年11月10日。京都地方裁判所。弁護側証人尋問が行われた。青井被告から譲渡されたMedi-Tea(ソウシジュ: Acacia confusa)を茶にして服用し、自らの自殺念慮を自己治癒したが、横で見ていた友人が…

アサ(大麻)の起源と伝播

ヘンプとマリファナ 東アジア起源説 アフリカから南北アメリカ大陸へ Origin and Distribution of Cannabis ヘンプとマリファナ アサ属(Cannabis spp.)には、大きく分けて、東アジア、南アジア、ヨーロッパの3系統がある。ヨーロッパの系統をCannabis sati…

【資料】サルトル『実存主義とは何か』

サルトルが『実存主義とは何か』において「実存(existentia)」は「本質(essentia)」に先立つがゆえに「人間は自由の刑に処せられている(L’homme est condamné à être libre)」と論じている部分。 無神論的実存主義はいっそう論旨が一貫している。たと…

【資料】レヴィ=ストロース「歴史と弁証法」

レヴィ=ストロースの「歴史と弁証法(Histoire et dialectique)」は、フランス現代思想の歴史において、サルトルの実存主義(→「【資料】『実存主義とは何か』」)を論破し、構造主義の時代の幕開けを告げたと評されているが、その議論の中心に、単純に還…

北インドのシヴァ・ラートリー

Shivaratri Festival in Varanasi of Northern Indiaシヴァ・ラートリー。世界の死と再生の神、シヴァの夜。ヒンドゥー暦で最終月の新月の晩。日本でいえば、大晦日の夜というところか。初めてインドを訪れたとき、わくわくする気持ちで夜行列車に乗り込み、…

向精神薬 〈酔い〉 自力 他力 興奮剤 「カテコール酔い」 自信 否認 抑制剤 「オピオイド酔い」 無力 否認 幻覚剤(使用中) (底つき→絶対他力) 無力 受容 幻覚剤(使用後) 「インドール酔い」 自信 受容 自力で努力 第一希望を狙って寝ないで受験勉強 カ…

遺伝子からみた日本列島民の系統

二重構造説 よく知られたSNP アルコールの代謝 耳垢 Y染色体ハプログループ ミトコンドリアDNAハプログループ 二重構造説 日本人は、日本人の起源論が好きである。実際、日本人の系統は単純ではなく、いまだに詳細がわかっていない。民族集団の系統関係と言…

人類学とは何か ーその科学史的位置づけー

人類学の背景 人類学の下位分野 二つの人類学 文理総合科学としての人類学 人類学の現代的意義 人類学の背景 人類学(anthropology)は、人間を研究する学問である。しかし、そう定義しただけでは、人間を扱う学問のすべてが「人類学」になってしまう。人類…

縄文文化の超自然観(移植整備中記事)

www.isc.meiji.ac.jp 階層を発達させつつあった社会 政治的指導者と宗教的職能者 土偶と女神信仰 「殺された女神」仮説 容器のデザイン 他界と交流する技法 再生への信仰? 配石の世界観 階層を発達させつつあった社会 縄文文化は西暦紀元前1400年~紀元前10…

ポストモダンとしての侘び茶

茶道は日本の伝統文化の代表のように語られるが、その歴史は意外に浅い。大麻(Cannabis sativa)が縄文土器の縄目模様と同じだけの歴史を持っている可能性に比べると、今でこそ日常「茶飯」事になっている茶や米が日本列島に渡来した歴史は、はるかに新しい…

「身体と意識」2021年度 秋学期 期末レポート課題

授業で扱ったような変性意識体験、たとえば臨死体験や明晰夢や、あるいはVR体験などを2個挙げ、それぞれの体験・現象の概略を記述し、そのメカニズムや意味を論理的に解釈してください。体験・現象の内容と解釈は混ぜて書かずに別個に記述してください。ま…

「身体と意識」2022/01/21 CE 講義ノート

「身体と意識」の最後の授業の概要です。まずは「仮想現実と心物問題」を読んでください。私もこの分野に関心を持ち始めたのは最近で、この記事もまだあまりまとまっていないのですが、以下は先週の講義ノートの繰り返しです。まずは「目の前に見えている世…

「人類学B」講義ノート 2022/01/18 CE

最終回です。公式のシラバスとは進行がすこし変わってしまいましたが、全体をまとめたいと思います。最初は、生物の進化、人類の進化というお話をしました。自然人類学の基本は、人類進化の研究です。それから、親族と婚姻、これは社会人類学の基本テーマで…

「身体と意識」講義ノート CE 2022/01/14

先週の講義ノートをもう一度貼り付けておきます。hirukawa.hateblo.jp先週は古代インド哲学という、おそらくあまり馴染みのない分野を扱いまして、すこしわかりづらかったかもしれません。日本は仏教という形でインドからの哲学を輸入したのですが、それと明…

「人類学B」2022/01/11 CE 講義ノート

来週が最終回で、今回は最後から二回目です。まずは、前回の授業のノートを貼り付けておきます。hirukawa.hateblo.jp入れ子が二重になってしまいましたが、前々回、前回と、あまりコメントが出てきませんでしたし、前回以前の授業を振り返りましょう。掲示板…

【資料】ドゥルーズ(Gilles Deleuze)

資料サイト 研究室の蔵書 資料サイト ドゥルーズの著作とその邦訳については、ドゥルーズ(Wikipedia)のほか、以下のサイトにも詳しくまとめられている。 「ドゥルーズの著作リスト」 研究室の蔵書 日本語に訳出されている著作のうち、河出文庫に収録されて…

「敗北」の文学と聖性のサイバネティックス

hirukawa.hateblo.jp 承前。 1923年に書き始められ1927年に絶筆となった芥川龍之介の『侏儒の言葉』には「理性のわたしに教えたものは畢竟理性の無力だつた」[*1]。と遺されている。「理性の無力」とはつまり〈自我〉にたいする〈自我〉の敗北であり[*2]、宮…

「人類学B」2021年度 秋学期 期末レポート課題

提示された三問から、二問を選択し、それぞれ、解答用紙一枚(裏表二面)を超えない範囲で解答してください。いずれも単純な答えの出ない問いかけです。どのような仮説・学説を用いても、どのような結論になってもかまいませんが、議論が、既存の知見をふま…

【資料】フーコー(Michel Foucault)

資料サイト 研究室の蔵書 資料サイト フーコーの著作とその邦訳については、以下のサイトに詳しくまとめられている。 立岩真也「Foucault, Michel ミシェル・フーコー」 「ミシェル・フーコー」『ameqlist 翻訳作品集成(Japanese Translation List)』 研究室…

「人類学B」 2021/12/21 CE 講義ノート

先週は会議の前後に掲示板を見ていたのですが、意外にコメントが出てきませんでしたね。もう一度、先週の講義ノートを貼り付けます。hirukawa.hateblo.jpただし、もうそろそろ縄文時代の日本は離れて、南洋へ、ミクロネシアに行きましょう。この授業でお話し…

「身体と意識」2021/12/17 CE 講義ノート

「タイでの一時出家」の記事は、だいぶ長い話でしたが、この身体と意識の授業も、そろそろ全体をまとめていきます。なぜ出家するのか、瞑想すると何がいいのか、ということなのですが、日本だと、精神を鍛えるというイメージでしょうか。お寺で修行をすると…