アヤワスカ茶裁判

「身体と意識」2021/10/15 講義ノート

事前の授業計画とは前後してしまうのですが、脳や神経の構造や機能を学んだ後で、いろいろな意識体験の具体例を示していくという演繹的な方向よりも、具体例を示してから、基礎知識を説明するという帰納的な進め方をしたほうが、わかりやすいだろうなと思っ…

京都アヤワスカ茶会裁判 ー アマゾンの薬草が日本で宗教裁判に? ー

南米の先住民族が治療儀礼に用いてきたアヤワスカという薬草には、DMTという精神展開薬が含まれている。日本に自生しているDMTを含む薬草で自分のうつ病を治した大学生と、それを売った男性が逮捕され、裁判になっている。京都地裁で2020年6月に始まった裁判…

「人類学A」2021/05/25 講義ノート

精神展開薬を含む薬草は世界中に存在するが、それを薬草として用いる精神文化は中南米の先住民文化に独特のもので、他の地域では馴染みの薄いものである。精神展開薬を含む薬草の代表的なものとして、南米のアマゾンからブラジルへ、世界へと広がってきたア…

「人類学A」2021/05/18 講義ノート

アヤワスカ ブラジルのニュース番組 アマゾンの先住民族におけるアヤワスカ茶の使用 ブラジル文化の多様性 ブラジルで広がったアヤワスカ系宗教運動 アヤワスカ茶とDMTの薬理作用 「京都アヤワスカ茶会裁判」 以下のノートは、先週、5月11日のノートの後半と…

「人類学A」2021/05/11 講義ノート

向精神薬の分類については、前回の授業(→「人類学A」2021/04/27 講義ノート - 蛭川研究室)で扱ったが、あらためて、また、あらためて、整理したい。 向精神薬の分類 アヤワスカ アマゾンの先住民族におけるアヤワスカ茶の使用 ブラジルで広がったアヤワス…

日記というものを書く実験 ー寝食を中心にー

hirukawa.hateblo.jp 承前昨日は、日記というものを書いてみた。日記というのは、食べものの写真をアップして、それにコメントをつけたりするものが多いが、これはまた、日々の栄養管理という意味も持つ。昨日の日記を見返してみて、改善可能な、いくつかの…

向精神薬に関連する国内法と国際条約

国際条約 国内法 国際条約におけるスケジュール 薬物犯罪の罰則 国際条約 国際機関と国際条約 International Narcotics Control Board (INCB)(国際麻薬統制委員会) Single Convention on Narcotic Drugs, 1961 千九百六十一年の麻薬に関する単一条約(日本…

【講義ノート】「身体と意識」2020/10/30

hirukawa-classes.hatenablog.jp承前。リアルタイムディスカッションは12時30分までを予定していますが、本日16時33分に、明治大学を爆破するという予告が来たようです。www.meiji.ac.jp理由も動機も、なぜ16時33分という時刻指定なのかも、どの地区のどの部…

「麻薬」を規制する国内法と国際条約におけるDMTの扱い

「麻薬」を規制する国内法と国際条約におけるDMTの扱い 第二次大戦後の国際条約 伝統的使用の留保 植物と茶は国際条約では統制されない 日本における法的規制 『薬草協会』の見解 麻薬「製造」の定義 厚生労働省の見解 「脳内麻薬」は「麻薬」の「所持」なの…