梵英辞典
梵英辞典としては、Monier-WilliamsのA Sanskrit English Dictionaryが一般的だが、オンライン辞書「Monier-Williams Sanskrit-English Dictionary, 1899(外部サイト)」としても利用できるようになった。
もう一回りコンパクトな学習用梵英辞典としては、ApteのThe Practical Sanskrit - English Dictionaryがある。
(上記いずれもカトマンドゥの書店で購入し、時折、お世話になっている。)
梵和辞典
仏教用語など漢訳を参照したければ、まずは『梵和大辞典』。
逆に、漢訳された仏教用語から離れた、サンスクリット語ほんらいの意味をたどるには、むしろ梵英辞典のほうがいい。インド・ヨーロッパ語族は語源をともにする語彙も多い。
デーヴァナーガリー文字
辞書での並び順は、下の図のようになる。まず母音は、黄色の部分を左上から下へ、次に、子音は、水色の部分を左上から右へ、それから、緑色の部分を左上から下へ。
デーヴァナーガリー文字の一覧表(拡大すると細かい文字を見ることができます)
ヨーロッパの言語とは異なり、とくに子音が口腔内の位置に沿って整然と並んでいる。日本語の「あいうえお」と「かさたなはまやらわ」は、部分的にサンスクリットの影響を受けている。(「色は匂へど散りぬるを…」には、規則性はないが、こちらは日本化された仏教思想のあはれな世界観とうまく語呂合わせしている。)
英語における「n」に対応する子音は複数あるが、おおよそ「nga」「nya」「rna」「na」といった発音となる。
参考リンク
サンスクリットについて日本語で解説されたものとしては、故・上田真理子『まんどぅーかのサンスクリット・ページ』(外部サイト)が伝説となっている。
その他のインド系文字
南インドの文字も北インドの文字を借用している。南インド系文字はタイ語など、インドシナ半島を経て、ジャワ語・バリ語など、インドネシアの諸言語を表記するために使われてきた。
タイ文字のノート
また、北インドの文字は、北側のチベット文字にも借用されている。ハングルも中央アジアに伝わった北インド系文字を参考にして作られたという。
記述の自己評価 ★★★☆☆
(自分の勉強用のメモなので誤りがあるかもしれません。つねに加筆修正中であり未完成の記事です。しかし、記事の後に追記したり、一部を切り取って別の記事にしたり、その結果内容が重複したり、遺伝情報のように動的に変動しつづけるのがハイパーテキストの特徴であり特長だとも考えています。)
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