先週は脳神経系の構造についての話だったが、向精神薬のはたらきを理解するだけなら、じつは、脳の構造についての知識はあまり必要ではなく、もっぱらシナプスとレセプターの話で事足りてしまう。むしろ、レセプターのタンパク質をコードする遺伝子といった、より分子生物学的な、ミクロな方向に向かっているのが、現在の神経科学のパラダイムでもある。
講義ノートとはいっても、蛭川が口語で話をするのは、リアルタイムディスカッション掲示板上であって、講義ノートと題しているが、むしろ、このページのコンテンツを読んでほしい、という、リンク集である。
神経伝達物質
「神経伝達物質と向精神薬」
(とくに引用した動画が、神経伝達についてのわかりやすい説明になっている。)
向精神薬
「向精神薬の分類 ー民俗分類と医学的分類ー」
「向精神薬の呼称」
「精神展開薬(サイケデリックス)」
「共感薬(エンタクトゲン)」
「覚書:大麻の文化についてのメモ」
次回、来週は休みで、再来週は、向精神薬の分類を踏まえた上で、それが世界各地の文化の中で、どのように使用されてきたかという、文化人類学的な話題に入っていく。
(授業時間までに、多少、加筆修正します。)