【重要】西暦2020年度の研究・教育計画

2020年度は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)[*1]の影響により、新年度業務の開始が変則的になっている。

蛭川が行う研究・教育活動について、とくに例年との変更点について、このページにまとめておく。

明治大学としての対応は、随時「新型コロナウイルス感染症に関する明治大学の対応について」にアップされていくので、こまめに確認しておくことをお薦めしたい。

現在、明治大学では授業は行われておらず、入構制限が行われている。原則として教職員は入構でき、学生は入構できない。

【5月24日追記】5月22日、明治大学では、6月17日までとしていたオンライン授業の期間を、7月29日まで延長することを決定した。いっぽうで、5月25日に、外出自粛をともなう緊急事態が解除された場合、外出はできるが大学には入れない、という矛盾した状況になってしまう。引きつづき最新情報を見ながら適宜、試行錯誤しながら進んでいきたい。

現状を踏まえた研究・教育活動

遠隔授業をどのように行うか、経済的、心理的に困窮している学生諸君に対してどのような援助ができるか、等々、大学教員として急ぎ取り組むべきことは多い。

同時に、今まで学び、研究してきた知識や経験を活かした活動も積極的に進めていきたい。

  • 学部学生の時ではあるが、実験遺伝学やウイルス学の研究室で生物学を学んだこと
  • たまたま人類学的な調査の途中ではあったが、中国でSARSの事件に巻き込まれたこと
  • 原発事故のときに認知バイアスや科学コミュニケーションについて学んだこと
  • 情報系の学部で情報化社会の問題について考えてきたこと

知識や技能が各方面に広く浅く、どの分野のスペシャリストでもないが、それを浅くても広いと前向きにとらえれば、異なる研究分野間、研究者とそれ以外のコミュニティの間の橋渡しのような仕事ができればと考えている。

現在までの感染症の状況について、自分なりに体験し考察したことは「ウイルス感染症にかんする考察」にまとめおり、随時更新中である。

学術研究の応用的な側面にばかり目を奪われて本来の基礎的な研究活動ができなくなってしまってはいけないが、現在進行中の状況を踏まえながら、今までの研究・教育活動にフィードバックしていきたい。

研究計画

研究については、自宅で、一人で、パソコンを使ってできる仕事が多いので、しばらくは、その形態で続ける予定。研究室に泊まり込んで研究をすることも検討しているが、セキュリティ上の問題があり、実現していない。

2020年度の特定個人研究費による研究テーマは、意識状態と身体感覚である。17年前に中国で発熱し生死の境をさまよった経験を思い出しつつ、臨死体験の研究は続けていきたい。

今年は電子情報化社会が加速することが予想されるが、中断していたバーチャルリアリティの研究も再開する予定である。

教育計画

明治大学では新年度授業の開始が遅れている。昨年度末の時点では4月22日から開始の予定であったが、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の発令、および緊急事態の延長を受け、いつまでオンライン授業を続けるのか、議論があったが、春学期いっぱい、7月29日(水)まで延長されることになった。教室での授業は、9月の秋学期からとなる予定である。

学年暦の詳細は「明治大学 2020年度 学年暦. 新型コロナウイルス感染症対応変更 更新版」にアップされている。

ただし、感染症流行の予測は難しく、スケジュールはさらに変更される可能性がある。

蛭川の担当科目のうち、講義科目は昨年度以前から、講義資料をこの蛭川研究室ブログにアップしているので、その点は、とくに変わることはない。

ゼミナール科目については、履修者が少ないため、ビデオ通話等での個別指導をはじめており、研究室にある資料を見ながら議論するという方法については、当面、延期する。

個々の科目の進行計画については「蛭川担当授業時間割 西暦2020年度」を参照のこと。

遠隔通信について

外出自粛・在宅勤務を支えるのが、インターネットによる遠隔通信である。リアルタイム動画通信などの技術への対応は「遠隔通信の技術と展望」にまとめておいた。

また、リアルタイム通信の場合は、事前に時間を決めておく必要があるが、都合のよい時間については「在宅生活時間割」にまとめておいた。

今後の見通し

事態が今後どのような経過を辿るのかを予想するのは難しいが、蛭川個人として「感染予測シミュレーションの検討」で検討している。



CE2020/04/01 JST 作成
CE2020/05/20 JST 最終更新
蛭川立

*1:病原体と感染症の用語については「SARS関連コロナウイルスをめぐる用語」にまとめておいた。