「身体と意識」2021/09/23 講義ノート

「身体と意識」の初回の授業です。しばらくは昨年度と同様、オンライン方式で続けます。最初なので、すこし説明しておきます。

まず、「西暦2021年度 蛭川担当科目」をクリックすると、今年度の授業の一覧が出てきます。これの「身体と意識」をクリックすると、一月までの授業計画が表示されます。この授業計画から、それぞれの日の「講義ノート」をクリックすると、このページのような、簡単な授業概要の説明が出てきます。

授業計画の表からは、それぞれの回で扱う資料のページへのリンクが張ってあります。じつは授業に使う資料のページは去年までに作ったものがすべてブログ上に上がっているのですが、リンクを張る作業が追いついていません。毎週、リンクを張り直していきます。毎年同じ資料を使うのも進歩がありませんし、間違いがあれば訂正する必要もあるので、資料を加筆修正してから再度リンクを張り直していきます。

オンライン授業の進め方ですが、昨年度以来、試行錯誤してきました。詳しい手順は「蛭川担当科目・オンライン授業の進めかた」に説明しておきました。事前にブログ上に教材をアップしておき、毎週の授業で読んでおくべきページを指定して、予習できるようにしておき、そしてこの講義ノートがあり、さらに授業の当日は、リアルタイムで掲示板方式で、この文章と同じような口語体で文字講義を行い、そこに受講生が質問やコメントを書き込み、議論が展開していく、という仕組みになっています。複雑な多重構造ですが、これが意外に慣れてくると面白いもので、教室での授業よりもずっと活発な議論になるのです。

さて初回は、まず授業全体の概要ですが、これは「「身体と意識」2021年度 講義概要」を見てください。公式シラバスのコピペです。

読むべき資料のリンクも計画表に張っておきましたが、まずは「意識の諸状態」です。それから文献資料として『荘子』と『宗教的経験の諸相』という本からの引用にもリンクを張っておきました。

詳しいことはリンク先の教材を読んでもらえばいいことなので、細かいことはここでは書きませんが、ようするに、人間の意識の状態は複数あって、その意識の状態に対応する複数の現実があって、その複数の現実を行き来しながら生きているのだ、ということです。こうやって抽象的に書くと、なんだかよくわからないかもしれませんが、いちばん身近なものが、毎晩の睡眠であり、睡眠中に見る幻覚である夢です。次回、来週は、このいちばん身近な幻覚体験である睡眠と夢を例にして、お話しを進めていきます。

この授業では、臨死体験や瞑想体験、薬物による幻覚体験など、不思議な体験や怖そうな体験も扱いますが、まずは睡眠と夢の話をします。これなら、誰でも体験したことがあるはずですし、複数の現実を行き来しながら生きているのだ、という考えも、ふつうに自然なことだとわかるでしょう。



デフォルトのリンク先は「はてなキーワード」または「Wikipedia」です。詳細は「リンクと引用の指針」をご覧ください。

明治大学蛭川研究室公式ホームページ ブログ版蛭川研究室



CE2021/09/23 JST 作成
CE2021/09/23 JST 最終更新
蛭川立