蛭川研究室

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「不思議現象の心理学」2021/07/09 講義ノート

この授業も今回を含めてあと二回になりました。今回で今までの議論をまとめて、最終回で「身体と意識」につなげていく、という予定になります。

また緊急事態宣言が出て大学も月曜からまた閉鎖か?という状況で、日曜日までの三日間で建物内でやっておくことは終わらせないと、と焦っています。講義ノートも、一年前に書いたものがあるわけだし、それを使えば、と思って去年のノートを見てみました。

hirukawa-classes.hatenablog.jp

これです。「すみません、今週も授業準備が遅れています。ここ数日、予想外の仕事が舞い込んできてしまい、バタバタしていました」などなど、去年の今ごろも忙しい忙しいと言っていました。

一見不思議に見える現象でも、現代物理学によって説明できるのではないか、という、これは最先端科学もかかわってくる非常にエキサイティングなテーマなのですが、その難しい話をわかりやすく説明するのは難しいものです。が、しかし、この去年の講義ノートでは、要するにどういうこと!?だから何!?思い切って単純化しましょう!!と、必死になって説明した感がありますので、今回の授業も、去年の講義ノートを、ぜひごらんください。

それから来週ですが、私の秋学期担当科目である「身体と意識」の概略をお話しします。この「不思議現象の心理学」と「身体と意識」は別の科目ですが、講義をする私としては、通年科目のように考えているところもあり、重複しないように、両方合わせて受講すると、なお理解が深まる仕組みになっています。

とくに、不思議現象の心理学だけ履修して、身体と意識は履修しないという人には、身体と意識のダイジェスト版として、一回で半年分の内容がだいたいわかってしまうように、説明します。

去年の秋学期に履修した、という人には、身体と意識の授業を振り返りながら、不思議現象の心理学とまとめて理解できるように、説明します。

今年の秋学期、これから身体と意識を受講する人にとっては、予告編となります。

いろいろバタバタしておりますが、オリンピックも終わって、ワクチンの接種も進んで、秋学期が始まる九月下旬ぐらいには、世の中も落ち着いてきて、教室での授業も再開できるかもしれません。教室での授業が再開すれば、皆さんの目の前でスプーン曲げを披露することもできます。もっとも、オンライン掲示板のほうが質問しやすいということもわかりましたから、教室で授業をしながら、掲示板に質問を書き込んでもらう、という、いいとこ取りのハイブリッド形式なども考えているところです。