講義ノートというよりは、ディスカッション掲示板に参加するにあたって「これを読んでください」という、教材ページへのリンク集である。
先週は、心霊研究から超心理学へ、という歴史を振り返った。大まかな流れは、以下のようになる。
- 肉体の死後も霊魂が残ることは、キリスト教が保障していた
- 肉体の死後も霊魂が残ることを、キリスト教が保障してくれなくなった
- 肉体の死後も霊魂が残ることを、科学で証明しよう
- 肉体の死後も霊魂が残るような現象があるが、それは生きている人間の超常的能力(ESPやテレパシー)で説明できる?
- ESPやテレパシーは存在するのか?
このように、研究テーマが変わってきた。
以前に書いた『彼岸の時間』の一章である、「転生するのは誰か −「霊魂の死後存続」をめぐる論争−」の前半を見ていただければ、学説史の流れはわかるだろう。
その後の実験的研究の流れは「ESPの実験的研究」にざっとまとめておいたが、実験の手続きや計算方法など、詳しいことは次週に解説する。
CE2021/05/06 JST 作成
CE2021/05/07 JST 最終更新
蛭川立