蛭川研究室

蛭川立の研究と明治大学での講義・ゼミの関連情報

「不思議現象の心理学」2020/05/07 講義ノート

講義ノートというよりは、ディスカッション掲示板に参加するにあたって「これを読んでください」という、教材ページへのリンク集である。

先週は、心霊研究から超心理学へ、という歴史を振り返った。大まかな流れは、以下のようになる。

  • 肉体の死後も霊魂が残ることは、キリスト教が保障していた
  • 肉体の死後も霊魂が残ることを、キリスト教が保障してくれなくなった
  • 肉体の死後も霊魂が残ることを、科学で証明しよう
  • 肉体の死後も霊魂が残るような現象があるが、それは生きている人間の超常的能力(ESPやテレパシー)で説明できる?
  • ESPやテレパシーは存在するのか?

このように、研究テーマが変わってきた。

以前に書いた『彼岸の時間』の一章である、「転生するのは誰か −「霊魂の死後存続」をめぐる論争−」の前半を見ていただければ、学説史の流れはわかるだろう。

その後の実験的研究の流れは「ESPの実験的研究」にざっとまとめておいたが、実験の手続きや計算方法など、詳しいことは次週に解説する。



CE2021/05/06 JST 作成
CE2021/05/07 JST 最終更新
蛭川立