蛭川研究室

蛭川立の研究と明治大学での講義・ゼミの関連情報

「問題発見テーマ演習A」 西暦2025年度

日程 発表者
04/03 (休講)
04/10 (全体の展望)
04/17 第1章 蛭川
04/24 第2章改訂版 (藤本→延期)
05/01 (休講)
05/08 第3章 秋田
05/15 第4章 小村
05/22 第5章 北川
05/29 第6章 前半・松浦(→延期)/後半・高橋
06/05 第8章 前半・矢崎/後半・佐藤
06/12 第7章 上原
06/19 第9章 河野
06/26 第10章 増田
07/03 第11章 杉本
07/10 第12章 大橋
07/17 第13章 藤本


  • CE2025/04/15 JST 作成
  • CE2025/06/05 JST 最終更新

蛭川立

博士論文指導・学際研究 2025年度

  • D論指導は時間割上は3限(13時30分〜15時10分)となっているが、実際には個別指導なので、随時、日時を合わせて進めていく。
  • 教授会は通常、15時30分から開始で、終了時刻はその都度変わる。
  • 学際研究は基本的に5限(17時10分~18時50分)であるが、延長になることもある。


日程 D論指導 教授会 学際研究
04/04 (休講) 学部教授会 (休講)
04/11 実施
04/18 実施 研究科委員会 修論発表
04/25 (休講) 学部教授会(zoom) (休講)
05/02 (休講) (休講)
05/09 (別日実施) 修論発表
(平山朝之)
05/16 (別日実施) 学部教授会(zoom) 修論発表
(張ヶ谷麻子)
05/23 実施 研究科委員会(zoom) 小林先生講義
05/30 (別日実施) (休講)
06/06 (別日実施) 今村先生講義
06/13 (別日実施) 研究科進学相談会
06/20 実施 学部教授会(zoom) (休講)
06/27 (実施せず) 研究科委員会(zoom) (休講)
07/04 修論中間発表会
13:30〜17:00
(休講)
07/11 (随時実施) 学部教授会(対面) 実施
07/18 (随時実施) 研究科委員会(zoom) (休講)
07/25 (未定)
08/01 (未定)
08/08 (未定)
08/15 (未定)
08/22 (未定)
08/29 (未定)
09/05 (未定)
09/10 (未定) 研究科委員会
09/12 (未定)
09/19 (未定)
09/26 (未定) 学部教授会
10/03 (未定)
10/10 (未定)
10/17 (未定) 学部教授会
10/24 (未定) 研究科委員会
10/31 (未定)
11/07 (未定) 学部教授会
11/14 (未定) 学部教授会
11/21 (未定) 研究科委員会
11/28 (未定)
12/05 (未定) 学部教授会(対面)
12/12 (未定) 研究科委員会
12/19 (未定) 学部教授会
12/26 (未定)
01/02 (未定)
01/09 (未定) 学部教授会(対面)
01/16 (未定)
01/23 (未定) 研究科委員会(予備日)
01/24 (未定) 学部教授会 14:30〜
01/30 (未定)
02/02 (未定) 研究科委員会
02/06 (未定)
02/13 (未定) 学部教授会 13:00〜(対面)
02/19 (未定) 研究科委員会
02/20 (未定) 学部教授会(予備)
02/27 (未定)
03/06 (未定) 学部教授会 13:00〜
03/13 (未定)
03/20 (未定)
03/27 (未定)


  • CE2025/04/15 JST 作成
  • CE2025/06/27 JST 最終更新

蛭川立

「不思議現象の心理学」西暦2025年度 講義計画

この記事はつねに書きかけです。

講義計画

04/07 (休講:オリエンテーション期間)
04/14 超心理学と科学(序論)
『スプーン曲げ』騒動
04/21 心霊研究の科学史
心霊研究から超心理学へ
04/28 心理学における『異常』と『超常』
超心理学という研究プログラム
05/05 (休講)
05/12 因果性と共時性
ESPの実験的研究
集合的無意識と共時性
05/19 心理学と超心理学
石川×蛭川「『超心理学』出版記念対談
05/26 実験超心理学と統計的仮説検定
ポスト・ホック分析
06/02 霊魂仮説とESP仮説
ESPの実験的研究
06/09 ヒーリングとプラセボ効果
プラセボ効果と象徴的効果
06/16 錯覚と認知バイアス
錯覚・幻覚・認知バイアス
陰謀論と終末論
精神疾患と幻覚・妄想
精神疾患の分類
精神疾患と創造性
06/23 知覚と透視・運動と念力
ESPの実験的研究
『超能力』と心物問題
PKの実験的研究
記憶・予知・自由意志
時間反転対称性の破れと自由意志
06/30 古代哲学における心身問題
古代ギリシア哲学における心物問題
古代インド哲学における心物問題
近代哲学における心身問題
西洋近代における心物問題
07/07 科学・未科学疑似科学
科学と非科学の境界設定問題
07/14 現代物理学における心物問題
量子脳理論と自由意志
現代物理学は『超常現象』を説明できるか
現代物理学と心物問題
07/21 全体のまとめと「身体と意識」の予告編
→「2025年度『身体と意識』講義計画
07/28 (教室での試験にするか電子レポート形式にするかは未定です)

2024年度の期末課題は「2024年度『不思議現象の心理学』期末レポート課題」にアップしています。2025年度も同じ課題です。受講者の皆さん自身の体験や考えを語ってほしいと思います。


  • CE2024/02/18 JST 作成
  • CE2025/06/01 JST 最終更新

蛭川立

学会・研究会リンク

蛭川が参加している学会・研究会へのリンク集です。

その他

天文学は趣味で、日本天文学会の準会員になっています。


  • CE2025/05/13 JST 作成
  • CE2025/07/11 JST 最終更新

蛭川立

西暦2025年度 明治大学 蛭川担当 時間割表

時間割

春学期

科目名 曜日 時限 校舎 教室
不思議現象の心理学 3 駿河 1093
問題分析ゼミナールⅠ 4 駿河 研究棟面談室C
問題解決ゼミナールⅠ 5 駿河 研究棟221
専門研究(人類学と意識科学)Ⅰ 3 駿河 研究棟221
問題発見テーマ演習A 4 和泉 LS306
人類学A 5 和泉 LS101
博士論文指導 3 駿河 研究棟221
博士課程学際研究Ⅰ 5 駿河 4031
意識情報学研究会(非公式) 4 駿河 研究棟面談室

秋学期

科目名 曜日 時限 校舎 教室
身体と意識 3 駿河 1093
問題分析ゼミナールⅡ 4 駿河 研究棟面談室C
問題解決ゼミナールⅡ 5 駿河 研究棟221
フィールド・アプローチⅡ 2 駿河 404B
専門研究(人類学と意識科学)Ⅱ 3 駿河 404R
問題発見テーマ演習B 4 和泉 LS306
人類学B 5 和泉 LS101
博士論文指導 3 駿河 研究棟221
博士課程学際研究Ⅱ 5 駿河 4031
意識情報学研究会(非公式) 4 駿河 研究棟面談室

大学院の科目名

大学院の科目名で「専門研究」というのは、蛭川を指導教官とする学生以外でも参加できるゼミで、基本的な文献の輪読を行う。

「専門演習」と書いているのは、蛭川を指導教官とする修士課程の学生が、修士論文につながる研究計画とその進行状況を順に発表し、それについてディスカッションを行うという授業である。

「博士論文指導」というのは、博士課程の学生の指導であるが、博士論文の指導は個別指導であり、随時、日時を決めて進めていく。

授業時間

1限 09:00〜10:40
2限 10:50〜12:30
3限 13:30〜15:10
4限 15:20〜17:00
5限 17:10〜18:50
6限 19:00〜20:40

過去の時間割表


  • CE2025/03/04 JST 作成
  • CE2025/05/14 JST 最終更新

蛭川立

「人類学A」講義日程 西暦2025年度

この記事は常に書きかけです。

授業はライブであり、シラバスどおりには進まない。受講生からのフィードバックや時事的な話題なども考慮しながら進めていく。

春学期の「人類学A」と秋学期の「人類学B」は独立の科目だが、「人類学A」は自然科学的な基礎知識として、脳神経科学を概観し、神経伝達物質、精神活性物質、そして芸術や宗教などの精神文化を論じる。

進行計画

04/03 (学習指導期間)
04/10 概論と展望
京都アヤワスカ茶会事件
ポストモダン的社会状況における人類学の役割)
人類学の科学史的位置づけ
04/17 アマゾン先住民の精神文化と薬草
04/24 脳の構造と機能
ヒトの脳の構造
神経伝達物質と精神活性物質
05/01 (休講)
05/08 精神活性物質の民俗分類
05/15 脳の進化と精神文化
神経系の系統発生と個体発生
05/22 人類の進化と大脳化
05/29 化石人類の芸術文化
オーストラリア
オーストラリア先住民美術と現代美術
精神疾患と創造性
06/05 中米
世界の精神文化と精神展開薬
06/12 中米先住民の精神文化と精神展開薬
南米
06/19 アンデス先住民の薬草文化
アマゾン先住民の精神文化と薬草
文化としての勤勉
生業と労働時間
ブラジルの多文化主義とシンクレティズム
06/26 北インド・ネパール
大麻とカンナビノイドのことなど
カンナビノイドの生化学
アサの起源と伝播
アサ(大麻)の精神作用と文化
ヨーガと瞑想
07/03 タイ
タイでの一時出家
07/10 日本列島
日本列島の歴史年表
縄文文化と美術
07/17 日本列島の精神文化史
07/24 (教室での試験を行うか電子レポート形式にするかは未定です)


  • CE-2025/02/24 JST 作成
  • CE-2025/05/11 JST 最終更新

蛭川立

シロシビン療法体験報告(意識情報学研究所発表用)

この記事には医療・医学に関する記述が数多く含まれていますが、個人の感想も含まれており、その正確性は保証されていません[*1]

この記事は特定の薬剤や治療法の効能を保証するものではありません。個々の薬剤や治療法の適法性については、当該国または地域の法令を考慮してください。

サイケデリックス(精神展開薬・幻覚剤)が意識を変容させ神秘体験を引き起こすこと、そうした物質を含む薬草が世界各地で治療儀礼として使用されていることについて関心を持ち、研究してきた。

サイケデリックスの精神作用にかんする心理学的な研究は、なかなか進んでこなかった。依存性のある精神活性物質と混同され「麻薬」として研究や使用が厳しく規制されてきたという理由もある。

しかし、2010年代から、サイケデリックスをうつ病や依存症の治療薬として利用しようとする試みがじょじょに復活してきた。

個人的には緊急事態宣言下の在宅勤務で持病の睡眠リズム障害をこじらせ、抑うつ症状が慢性化するようになってしまったのだが、このタイミングで、サイケデリックスに抗うつ作用があることに身をもって知ることができた。


シロシビン合法化の「オレゴン・モデル」

オレゴン州では2023年*2]から「サービスセンター(service center)」内でのシロシビンの合法的使用が始まった。

www.oregon.gov

シロシビンはスケジュールⅠの規制薬物であり、所持、施用、売買等は違法である。スケジュールⅠの物質は医療用の使用も認められていないが、サービスセンター内での使用は医療や宗教という目的外で認められている。使用に付き添うファシリテーター(facilitator)は医師、看護師、心理師のような臨床的な資格ではない。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b9/Legality_Psilocybin_US_map.svg/2560px-Legality_Psilocybin_US_map.svg.png
アメリカにおけるシロシビン・キノコの法的規制。灰色と水色の州は違法。青い点は非犯罪化した市区町村。紺色は非犯罪化に加えて免許制により合法化した州[*3]

全米ではまずオレゴン州がシロシビン・マッシュルームの公式サービスセンターを認可し、コロラド州が後を追っている。

違法薬物の個人使用を非犯罪化したオレゴン州では、オピオイドの乱用が広がり、2024年9月より、また再犯罪化された。大麻はすでに違法薬物のリストから外され、アルコールやタバコと同じ扱いになっている。

問題となっているのはフェンタニルなどのオピオイドが主であり、シロシビンなどのサイケデリックスについては事実上の容認が続いている。そのため、サービスセンターでシロシビンを使用するのは、完全に合法で安全に使用することを望む高所得者、州外・国外からの来訪者が多い。

ファシリテーター制度

2023年の春、旧知のビショップ・杉田・菜生子さんからファシリテーターの養成学校、Synaptic Institute[*4]に入学したいという連絡を受け、推薦状を書いた。


www.youtube.com
「Greenzone Japan」が取材したシロシビンサービスの紹介動画

菜生子さんは2024年の春からオレゴン州ファシリテーターとしての活動を始めた。8月の夏休み期間に、シロシビンサービスを体験するために渡米することにした。9年ぶりの海外渡航だった。

準備セッション

渡航前に問診票に記入し、zoomによるインテークと準備(preparation)セッションを受ける必要がある。

東京からオレゴン


オレゴン州アシュランド

シロシビン・サービスセンター




www.instagram.com


1回目のセッション


2回目のセッション


統合=インテグレーション

セッション後には、ファシリテーターが対面、そして遠隔でクライアントと面談をする。これをintegration(統合)という。


従来よりサイケデリック体験等の非日常的な意識状態から日常的な社会生活に軟着陸することは「グラウンディング」と呼ばれてきた。サイケデリック療法における「統合」においても、何年もかかる心理療法的な支持が必要になるだろう。


2024年4月から10月までのPHQ-9の推移

シロシビンセッション自体は8月23日と25日の2回だったが、それに先立って抑うつ症状は軽快している。これは、オレゴン州でシロシビンサービスが始まったという情報を知ってから、じっさいに参加することにして、事前の準備セッションを始めたという、一連の流れの影響でもある。過食や過眠のような症状は冬に悪化し、夏に軽快するという季節的な変動もある。

2023年にシロシビンサービスが合法化され、2024年にそれに参加することになったこと自体が沈滞した気分を改善させてくれたことでもあるので、シロシビンという物質を摂取した結果、「抗うつ作用があった」というだけではない。そもそも伝統文化の中でのシャーマニズムは、こうした社会的・神秘的な共時性(意味を付与された偶然)を介して治療効果を発揮するものである。



記述の自己評価 ★★★☆☆
(つねに加筆修正中であり未完成の記事です。記事の後に追記したり、一部を切り取って別の記事にしていますが、遺伝情報のような冗長性がハイパーテキストの特徴であり特長だとも考えています。)

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  • CE2024/08/20 JST 作成
  • CE2024/10/27 JST 最終更新

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